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私にそれらは時々話しかけてくる
----椅子とかテーブルとか
----それらはメッセージを持ってる」
彼はドアのほうへ向き直った。
「何のメッセージ?」私は叫んだ。
「それらは今日あなたに何を言いましたか?」
彼は肩越しに振り返って見た
冷やかすように片方の眉を上げて、
「開いた窓」彼は言った
「錠のおリたドア
明らかにひとりで動いた椅子。
3つすべてに私は言いました
「どうして」私は答えを見つけなかった」
彼は首を振り
胸をふくらませ
我々に眼をまばたきながら立った
彼は滑稽なほど自身の重要性をいっぱいに見えた
かどうか私の心に横切った
彼が本当に探偵として良いのか
彼の名声は幸運の一連に築きあげられたのでは
私は思った
同じ考えがメルローズ署長にも浮かんだに違いない
彼が眉をよせたために
「何かもっと見たいですか?ポアロさん」
彼は無愛想に尋ねた
「あなたはたぶん私に銀テーブルを見せるほど親切でしょう
そこから凶器を取り出した
その後は
私はもはやあなたの親切につけこまないでしょう」
我々は客間へ行った、
が巡査が署長を待ち伏せしていた所へ
不平不満の会話の後
後者は我々を残して一緒に去った
私はポアロに銀テーブルを見せた。
1、2度ふたを上げたあと
それを落とした
彼は窓を押し開けた
テラスヘ踏み出た。
私は彼にあとについて行った